
アルコール依存症の人はもう二度とお酒が飲めないって知ってますか?
よくあるアルコール依存症の勘違い
アルコール依存症って治療したら飲めるようになるでしょ?数ヶ月入院したらちょっと飲んでもいいでしょ?
そう思って入院する患者さんや家族さんは結構います。
アルコール依存症は治らないんです。
回復はします。お酒をやめてさえいれば、脳の機能はある程度回復するし、身体もある程度までは良くなりますが、そもそもアルコール依存症は飲酒に対するブレーキが壊れた状態なのです。
お酒をやめても、このブレーキの部分は一生回復しません。よって、一滴でも飲んでしまうと歯止めが効かなくなってしまいます。
はじめは上手く飲めていたとしても、すぐに量が増え、また身体が壊れるまで飲んでしまうのです。
アルコール依存症かも、と思ったら
アサヒビールさんのホームページで簡単にチェック出来ます。AUDITというテストがあるので、5分もかからないくらいで出来るので、ぜひやってみてください。

どうでしたか?
20点以上ある方はすぐに病院を受診しましょう。
わたしは5点でした。
アルコール依存症病棟に配属される前までは、おそらくもっと点数が高かったと思います。
配属を機に飲酒量を減らしました。
だってお酒を飲みたいから。旅行や外食したら、友だちにあったら、親戚が集まったら、飲みたくなるでしょう?
さっきのテストで20点なかった方も、「セーフ!」と思わず、これを機にお酒を減らしてみてはどうでしょう?二度と飲めないなんて耐えられないっていう人こそ。
依存症になってしまったら、もう二度と飲めなくなりますよ!
毎日お酒を飲まない
2018年に発表された論文では、飲まないに越したことはないけど、飲むとしたら上限は週100グラムまで、と今まで健康日本21 で言われていた1日20グラム(週140グラム)を大きく下回ることになりました。
どのくらい違うかというと、
今まで、1週間で缶ビール350mlを8本飲めていたのが、週6本に。
そう。毎日飲んだら適正量オーバーです。
適正を越えたらアルコール依存症に直結するかといえば、そんなことはないと思いますが、身体を壊してしまうと、やはり飲めなくなりますよね。
(ちなみにアルコール依存症はアルコールの量とは関係ないです。どれだけ飲んだら依存症という診断ではありません。)
わたしは飲まない生活にチェンジして、外食した時や週に1~2回ご馳走を食べる時だけ飲むことにしました。
それ以外はリンゴ酢ソーダ。
これ、オススメです。刺激があってアルコール代替に充分だし、酢は身体にいいので罪悪感なしです!
炭酸水やコーラを飲んで飲酒欲求を紛らわす患者さんも多いです。
最後に
これを機に自分のアルコールの量を見直してみませんか?
依存症だけでなく身体を壊さないために。
あなたがお酒好きで、一生お酒と付き合っていきたいなら。
普段のお酒の量を減らして、特別な時だけにとっておきませんか?
読んでいただいてありがとうございました。

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