依存症になりやすい環境は「孤独」

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ラットパーク(いわゆるネズミの楽園)実験から見る孤独と依存症の関係

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ラットパーク(ネズミの楽園)実験とは

ラットパーク(ネズミの楽園)実験とは

1980年にカナダにあるサイモンフレーザー大学の心理学者ブルース・K・アレクサンダーらによって発表された研究で、依存症に携わる医療従事者にはよく知られている研究です。

数十匹のネズミを2グループに分けます。

A.1匹ずつ金網のゲージに入れる(植民地) B.広々とした場所で雌雄みんな一緒に入れる(楽園)

両方に、普通の水とモルヒネ入りの水(モルヒネは苦いので砂糖を混ぜてある)を用意しておくと、

Aの植民地グループのネズミの多くはモルヒネ水をいつも飲み続けずっと酩酊状態であったのに対して、Bの楽園グループのネズミはモルヒネ水にほとんど手を付けなかった。という実験結果でした。

酩酊しているAのネズミはモルヒネ水の砂糖を除いて苦い状態になっても、モルヒネ水を飲んでいたそう。

実験ではモルヒネを使用していますが、アルコールも同様に中枢神経抑制効果のある依存性の高い薬物です。なので、この薬物依存の実験ですが、アルコール依存症とも関連付けて話していきます。

この実験結果から分かること

タイトルで述べている「孤独」が依存症につながることがこの実験で分かると思います。

ちなみに酩酊し続けていたAのネズミは、Bの楽園ゲージに入れられると、痙攣などの離脱症状がありながらも、普通の水を飲むようになった、とのことでした。

入院している間だけ、ちゃんとお酒をやめられる患者さんがいます。(入院していても隠れて飲んでいる人も結構いますが。)これは、仲間がいるからだと思っています。本人たちははっきりそうは言いませんが、毎日一緒に過ごして、同じ苦しみを分かち合い、胸の内を話せる仲間がいることは、彼らにとって貴重な環境だと思うのです。

「入院している間だけ」としたのは、退院後すぐに戻ってくるリピーターが多いからです。

入院し、プログラムを受け、仲間ができ、酒をやめられて、これで大丈夫!と意気揚々と退院して行きますが、やはり元の環境に戻ると、孤独やストレスに耐えられず、飲酒し、止まらなくなり、また入院してきます。「また、来ちゃった。」と何度も何度も繰り返すヘビーユーザーの方々も多いです。

やめられる人、やめられない人

前述したように入院している間だけお酒をやめられるのは、仲間がいるからです。

じゃあずっと入院してればいいんじゃない?と思いますが、そうはいきません。入院期間は決められているし、仕事もあるでしょうし、入院費だって高いんです。

そのために私たち依存症医療に携わる人が口を酸っぱくして言うのは、「自助グループに行きましょう!」

自助グループとは、断酒会やAAなどの断酒を目的とした集まりのことです。

退院後に(入院中にも自助グループに参加できます)、自助グループに繋がることは孤独の解消にとてもいいと思います。入院中と同様、同じ病気で苦しむ仲間と苦痛を分け合って、胸の内を話せる仲間が出来れば、お酒は必要なくなっていくはずです。

実際、退院後も断酒を続けられている人はこの自助グループと繋がっていることが多いです。

まだ依存症でない人が注意すること

孤独と依存症の関係について、ご理解いただけたかと思います。

あなたには、楽しく過ごせる仲間や胸の内を話せる仲間はいますか?家族でも兄弟でも友人でも、楽しく過ごせる相手がいることはすごく大切なことです。

孤独は人を病気にしてしまうほど辛いものです。

また、孤独で潰れそうな人が周りにいたら、声をかけてみていただけたらと思います。

読んでいただいてありがとうございました。

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